歯磨きをしなかったり、糖分などの栄養素が口の中に留まり続けると、細菌の塊が歯の周りに付着します。やがて細菌は毒素を出して歯ぐきを腫れさせたり、出血させたりします。このような症状を歯周病と言います。
軽症の間は大きな痛みもなく気づかれることが少ないため「静かなる病」と言われることもあります。実際に、歯を失う最大の原因は歯周病(※1)という調査もあることから、気づかないうちに歯周病が進行していたということは珍しくありません。
第2回永久歯の抜歯原因調査報告書より、図29「抜歯の主原因(全体)」を元に独自に作成
※1)抜歯の主原因別の割合を図29に示す。最も多かったのは歯周病(37.1%)で、次いで、う蝕(29.2%)、破折(17.8%)、その他(7.6%)、埋伏(5.0%)、矯正(1.9%)の順であった
歯周病になる一番の原因は菌の塊である歯垢(プラーク)の取り残しです。歯磨きをせずに放置しているとどんどん歯垢が溜まっていきます。
歯垢は唾液などの成分によって数日で石のように硬い歯石へと変わります。歯石になると普段の歯ブラシで取り除くのはほぼ不可能で、ザラザラした表面がより多くの歯垢を付着させてしまいます。
歯垢・歯石が着いてしまったと思ったら、歯医者へ行ってスケーリング(歯石取り)をしてもらうようにしましょう。
歯周病菌によって歯を支える歯槽骨が溶かされるため、歯がグラグラして不安定になります。
重度歯周病になると歯が抜け落ちてしまうこともあり、早期の治療が望ましいです。
歯周病菌の出す毒素によって歯茎がブヨブヨになり、膿を出したり少しの衝撃で出血するようになります。
歯周病菌は血液を介して全身へ行き渡り、さまざまな病気の原因になることが知られています。
歯周病菌は毒素と共に臭いのある成分も作り出すため、口臭がひどくなります。
歯周病菌のほとんどは酸素を嫌う嫌気性菌が多く、それらは硫化水素やメチルメルカプタンといった臭いの成分を作ってしまいます。
歯周病の予防に最も良いのは、歯を磨く習慣を付けることです。1日2〜3回を目安に、正しくブラッシングを行いましょう。
歯垢・歯石が溜まりやすい歯間の清掃も大切です。デンタルフロスや歯間ブラシを使うことで、取れる汚れは30%以上多くなると言われています。(※2)
※2)ブラッシングで隣接面の歯垢は58%除去されたのに対して、ブラッシングとインターデンタルブラシ(歯間ブラシ)を併用すると95%、デンタルフロスを併用すると86%の清掃効果であった。
歯石が着くと自力で取るのは困難になりますが、どんなに丁寧な歯磨きをしても歯石は着いてしまいます。
3〜4ヶ月に1度は、歯周病予防のプロである歯科衛生士に歯石取り・歯面の清掃・歯磨き指導をしてもらいましょう。
来院時に唾液を採取させていただき、顕微鏡でどのような菌があるか確認します。
全ての菌が悪いわけではありませんが、菌の多さに驚かれるかもしれません。
歯の周りにあるポケット(歯周ポケット)の深さを測定して、歯と歯ぐきの状態を調べます。
歯周ポケットの深さや出血の有無は、歯周病リスクや進行度を確認するのに有効です。
歯ブラシの届かない歯茎に隠れた部分の歯垢や歯石を取ったり、歯の表面を清掃します。
清掃によって歯肉の腫れや口臭の改善が期待できます。
検査や清掃で確認できた歯石の着いている箇所などを元に、よりより歯磨きの方法を指導いたします。
不十分な歯磨きを沢山行っても効果が少ないため、効果的な歯磨き方法を覚えることはとても重要です。
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