歯周病の症状や特徴を確認して、自分が歯周病かどうか確認してみましょう。
歯を失ったあとの治療を欠損補綴と言い、主にインプラント・ブリッジ・入れ歯の3つから選ぶことになります。
しかも「キレイに治したい。」と思うなら、選択肢は自由診療のブリッジかインプラントになります。
しかし、前歯のインプラントは、顎の骨の薄さや審美的な治療が必要となるため、「難しい」と言われることがあります。ところが、前歯のインプラントはできる医院は問題なくできます。
ここでは、前歯のインプラントがなぜ難しいと言われるのか、そしてどんな点に注意が必要なのかをご説明します。
前歯とは真ん中の片側1番目から3番目までの歯(中切歯・側切歯・犬歯)の3本、左右6本・上下12本の歯のことを指します。
特に、上顎の前歯は笑ったり口を開けると必ず見えるため、顔の印象を左右する歯と言えます。そのため、歯科治療においても前歯が虫歯で被せ物になると、奥歯を銀歯にしている人でも前歯はセラミックによる治療を希望される方は少なく有りません。
そのため、前歯を失った人がよく気にされるのが「見た目」の良し悪しです。前歯の欠損補綴(歯を失った後の治療)で見た目を周りの天然歯に近い治療ができるのは、インプラントとブリッジになります。特にインプラントは、両隣の歯を削ることなく周りの歯に風合いを合わせることができるため、抜けた部分だけを審美的に補うのに適した治療と言えます。
金具が見えてしまうため見た目はよく有りません。
自習診療のセラミックブリッジは、天然歯に近い仕上がりが可能です。保険の場合は、金属の裏打ちを使った樹脂で、審美性は高くありません。
構造的にも天然歯に似ていて、最も天然歯に近い見た目に治療が可能となります。
インプラント治療をしたからといって、必ずしもキレイになるわけではありません。歯科医師の腕が未熟であれば形が不揃いになったりしっかり咬み合わないこともあれば、歯科技工士の技術が不足していれば、周りの天然の歯と区別がつかないほどキレイに治療することはできません。
そのため、前歯のインプラント治療を行う際は、症例写真などを見て、歯科医師や技工士の力量をしっかり見極める必要があります。一概に「安かろう、悪かろう」ではありませんが、費用だけで選んでしまうと、見た目や咬み合わせのバランスが合わない治療になってしまう恐れがあります。
治療前に、しっかりと歯科医師とコミュニケーションを取り、咬み合わせや歯の色のことまで、じっくり相談して納得してから治療を始めましょう。
赤線で囲んだ歯がインプラント埋入された歯です。埋入位置が悪いとこのように歯が長くなってしまったり、左右で高さが違うというような審美障害や、場合によっては咬み合わせも合わない場合もあります。
前歯のインプラント治療期間は、概ね3〜6ヶ月です。かといって、その間に何度も治療に通うわけではなく、初診(相談・検査)・カウンセリング・手術・型取り・セットと、最短なら5回程度で終了します。しかし、その間に歯石を取ったり、プロビジョナルという精密仮歯を入れることで歯肉を落ち着かせ、色味を合わせる工程を入れることで、キレイに仕上げることができます。
それでも6〜7回程度の治療回数ですが、ほとんどの期間は「免荷期間」という、インプラントと顎の骨が結合するのを待つ期間となります。
免荷期間中も、前歯ですので見栄えには配慮します。中には通常の仮歯と同じようにインプラントに仮歯を装着する場合もありますが、インプラントに負荷がかかりすぎないよう、メリーランドブリッジという隣の歯に接着することで歯がない部分の目隠しとして使用します。
前歯のインプラントは、インプラントを行っている歯科でも治療ができる医院は限られてきます。これは、前歯のインプラント治療が「難しい」と言われる所以ですが、まず前歯部は臼歯部に比べて歯を支える骨が薄いというのが理由の一つです。そのため、インプラントを正確に埋入し、骨を突き抜けないように埋入しようと思うと、CT画像からシミュレーションを行い、その位置に正確に埋入する必要があります。また、骨の薄さをカバーするために骨造成という骨を作る技術も必要となります。
そのため、まずCTがなければ前歯のインプラントは難しいと言えます。わかりやすく言えば、設計図もなしに家を立てるようなものです。
また、シミュレーション通りの位置にインプラントを埋入するためには、卓越した技術と経験、もしくはガイデッドサージェリーという補助器具が必要です。ガイデッドサージェリーはCTで作成したシミュレーションからプレート式のガイドを作成し、実査に口にあてがって手術を行うことで、間違いのないポジションにインプラントを埋入する道具です。
つまり、これらの設備や道具、もしくは何百本・何千本という前歯のインプラント治療や骨造成の経験がなければ、前歯のインプラント治療は難しい治療となります。
前歯のインプラント治療は、臼歯部に比べて費用が高くなる場合が多いです。これは、一つは難易度が高く、骨造成がまずまず必要になるためで、もう一つは臼歯部に比べ高い審美性を求められるためです。
例えば、アップル歯科の場合は前歯のインプラント治療の費用の中に、一定の骨造成の費用を含んでいます。想定以上に骨を作る必要がある場合は別途でいただきますが、ある程度顎の骨に厚みがある方なら、費用に含まれている骨造成のみで賄うことが可能です。
また、見た目に関しては、歯科技工士が写真を見ながら周りの天然歯と色合い・模様を合わせていきます。臼歯と違って見えやすい位置の前歯は、特に精密な作り込みが必要となるため、歯を作るのも腕の良い歯科技工士にお願いする必要があります。そのため、前歯は製作工程が増えたり、歯科技工士の単価が高くなるため、自ずと費用が高くなってしまいます。
メリット
デメリット
インプラント | ブリッジ | |
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見た目 | ○ | ○(自由診療の場合) △(保険診療の場合) |
治療期間 | 3〜6ヶ月 | 1〜2ヶ月 |
治療費 | 高い | やや高い(自由診療の場合) 低い(保険診療の場合) |
耐久性 | 10年以上 (個人差・メインテナンス状態による) |
7年~8年 (個人差・メインテナンス状態による) |
インプラントは高額な治療と捉えられる事が多い治療です。「インプラントにしたいけど、歯の治療に何十万も出すのは…」というご意見もあります。しかし、歯の価値は1歯あたり100万とも200万円とも言われます。
例えば車を買うとして、週末だけ乗る車に200万、300万は惜しくなくても、毎日使う歯に、しかも大切な代わりのきかない臓器にも関わらず、50万円が高いかというどどうでしょうか。
インプラントを高いと思うかどうかは、患者様ごとの歯の価値の感じ方です。その価値は、健康意識やライフスタイルによって異なります。インプラントの費用が高いかどうかは、歯に対する意識や考え方によって、高いと感じる方もいれば、この程度で自分の歯に近い代わりの歯が入るのなら高くないと感じる方もいます。
あなたにとって、前歯のインプラントがどれだけ価値を見いだせるかは、歯科医師の説明を聞いた上で検討して下さい。
歯根破折で抜歯になった患者様の症例です。骨を作る必要があったため、少し治療期間は長くなってしまいましたが、ホワイトニングも合わせて行ったことで全体的にキレイな仕上がりになっています。
Before
After
治療の内容 | インプラント治療1歯(骨造成込)とホームホワイトニング |
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期間・回数 | 9ヶ月・11回(カウンセリング・検査・歯周病治療含む) |
費用 | 自由診療:プレミアムインプラント✕1歯+骨造成+ホームホワイトニング 合計 545,000円(税込599,500円) ※費用は当時の治療費によるものです(2023年7月自由診療料金改訂) |
リスク・副作用 |
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前歯に限らず、歯を失った際、最もしてはいけないことは「放置」です。歯は、隣の歯と支え合い、上の歯と噛み合いながら咬み合わせを保っています。そのため、支えを失うと、支えが無い方に歯が倒れたり、噛み合う相手がない方に伸びたりすることがあります。前歯の場合は、例えば歯が抜けて放置をしてしまうと、下顎の前歯が上顎の歯を突き上げ、上顎の歯が前に倒れ始めます。
これをフレアーアウトといい、フレアーアウトが見られると、その口腔内は咬み合わせの崩壊が始まったと言えます。前歯が倒れはじめた後は、徐々に歯が抜け始め、多くの歯を失う結果になってしまいます。
そのため、前歯を失った後は「見た目はどうでもいい」と思う人でも、インプラント・ブリッジ・入れ歯のいずれかの治療を受けましょう(7番[一番奥の歯]は治療をしないこともあります)。欠損補綴は、失った歯の代わりをするだけでなく、残った健康な歯を保つためにも必要な治療です。
歯が抜けたあとの治療方は、自分にとってどんな選択肢があって、どんな治療が適切かは、あなたの健康状態やライフスタイル、咬み合わせの状態、そしてあなたのご希望によって異なります。
インプラントが適している人も入れ歯、入れ歯やブリッジの方が向いている人もいらっしゃいます。
インプラント相談では、現在のあなたの状況やご希望に応じて、歯科医師が考えるあなたにとって一番良いと思われる治療や、提供できる治療をアドバイスいたします。
インプラントをしたいけど、自分にできるのか、他にどんな方法があるのかを知りたい場合は、インプラント無料相談をご利用下さい。
無料相談をご希望の場合、WEB予約からインプラント相談をお選びいただき、ご要望欄に「無料相談希望」とご入力頂くか、お電話にて「インプラント無料相談希望」とお伝え下さい。
この記事の編集・責任者は歯科医師の西森智です。
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